2013年の活動報告をしようと思ったが、何をしたかだいぶ忘れてしまった件

 タイトルに全てが集約されているので、それ以上言うことはあまりないわけだが。
 とはいえこういうものを定期的に書いて残しておかないと、自分が何をやっている人間なのかよくわからなくなってくるので、やはりこういう記事を書くことは僕にとって必要なことなのだ。
 さて、ではもうすでに2014年に入っているわけだが、2013年の自分の活動を振り返ってみる。


 2013年の初めの方、3月ぐらいまでに自分が何をしていたかというのが思い出せない。主に音楽を聴き美術を鑑賞する日々だったのではないかと思う。当時のツイッターを見直してもそんな感じで、特に何もしていなかったなという印象を抱く。(いや実際はいろいろやっていたが私生活とのバランスを上手く取れず、ほとんどのものが頓挫してしまったというのが正しいのか。)
 しばらくは「現代思想を殺す会」という危なげな名称の読書会の活動に精を出していた。ドゥルーズ『意味の論理学』についてのレジュメを書いたのが4月か3月だったと思う。
 5月の文学フリマで『ニコニコ建築の幻像学』という同人誌に「拡張された音楽史のために」と題した評論を寄稿した。http://nicochiku.wordpress.com/2013/04/07/%E3%80%90%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%91%E3%80%8E%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%81%8F-%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%81%AE%E5%B9%BB%E5%83%8F%E5%AD%A6/ この同人誌の感想がブログ「logical cypher space」に上がっているのでそちらも紹介。http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20130503
 それから現殺会でバディウ『存在の喧騒』とハイデガー『技術への問い』のレジュメを書く。
 夏には青山ビリケンギャラリーで開かれた「カオス*ラウンジⅤ」に作品「untitled」を出した。(タイトル、もしかしたらついていたかもしれないが忘れた。)
 10月ぐらいからBookNewsの永田希さんと「かつて音楽があった」というトーク番組をやった。第一回はこちら。http://www.ustream.tv/recorded/38227891 第二回と第三回はこちら。http://www.ustream.tv/channel/%E3%81%8B%E3%81%A4%E3%81%A6%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F すでに脱魔術化、再魔術化の循環、ニヒリズムについて話していたりする。
11月27日に日本盤が発売された『ATAK020 THE END Keiichiro Shibuya + Hatsune Miku』に「音楽の終わり?」という論考を寄稿。オペラの歴史に対する批評として、このVOCALOIDオペラを捉えようと試みた。この論考のための調査で夏季休暇をまるまる潰したのはいい思い出になった。
 11月からは五反田のゲンロンカフェでバイトをし始めた。バイト関連でいろいろブログを書いた。東浩紀さんのブログに転載されたものとしてはこちら。http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20131009 http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20131023 スタッフブログに書いたものがこちら。http://genroninfo.hatenablog.com/entry/2013/12/02/040904 http://genroninfo.hatenablog.com/entry/2013/12/09/023011 透明性についての評論連載らしきものを書いているが、これは上記の音楽(と音楽批評)についての継続的な思考と、最近の現代美術の傾向についての僕なりの考察が混合した結果、出てきたものだった。続きが書かれるかどうかは保証できない。僕自身がこの主題で書き続けることに困難を感じつつあるからだ。


 さて、これで2013年に行ったことはだいたいまとめられたと思う。2014年に入ってからはゲンロンカフェで「仲山ひふみ×峰尾俊彦×倉津拓也「2014年、批評の場所はどこにあるのか――全てを破壊し、全てを繋げ!」」 http://peatix.com/event/25665 なんてイベントをやったりしたが、なんというかまた悪い意味で伝説を作ってしまったなあ、という思いが残った。そしてリベンジ・マッチ(和製英語)として次のイベントの開催が決定した。「仲山ひふみ×倉津拓也「2014年の柄谷行人、あるいは回帰する「政治と文学」」」 http://peatix.com/event/27969 
 振り返ってみれば2013年は大して活動できていなかった。私事で忙しかったというのもあるが、それにしても貧弱な履歴ではないだろうか。活動の例としてブログ記事執筆が挙がるということが全てを語っている。2014年はもっと書かねばならない。そのような思いを強くした。